糖尿病は自分には関係ないとか思ってませんか?いまや日本人の糖尿病患者は増えています。原因を知っておけば意識的に予防することもできますよね。検査方法や治療法についても紹介します。生活習慣も乱れ、高血圧気味のあなたこそ知っておくべき情報です。

糖尿病の随時血糖値検査とは

糖尿病の血液検査をチェックする看護師

糖尿病の検査のひとつに随時血糖値を測定する、というものがあります。
聞きなれない随時血糖値、という言葉ですが、端的に言うと食事からの時間を決めないで測定する血糖値のことです。
食事から時間が経っていようがいなかろうが、200mg/dlを上回る血糖値が検出された場合は糖尿病型と診断され、加えて糖尿病の3大合併症の所見やヘモグロビンA1cの高値が検出されれば糖尿病の確定診断となります。

随時血糖値が200mg/dlという高値を記録した場合、常時過剰な糖が血液中に存在している状態を示しています。
この状態は余剰糖による体の各組織への糖化反応を惹起してしまい、細小血管障害に起因する3大合併症などの糖尿病による臓器障害を来たします。
糖尿病3大合併症とは糖尿病網膜症、糖尿病腎症、神経障害の3つです。
これらの合併症は自覚症状に乏しく、網膜症や腎症であればそれぞれの検査を行わなければわからない、ということもありますので血糖値の高値を指摘された場合、早期に治療や進行予防を行わなくてはなりません。

では、自覚症状が無いそれらの合併症を放置すると一体どうなるのでしょうか。
糖尿病網膜症であれば、網膜の細小血管障害により眼底出血が起こり、やがて霧視などの視覚症状が現れた後に最悪の場合失明をする危険性があります。
霧視などの症状が現れた場合、かなり病態が進行しており、そこからクリアな視界に戻すことは至難の業です。

糖尿病腎症を放置する場合、腎機能低下を来たす可能性があります。
多量の尿にタンパクが混じるようになるとやがて腎の濾過機能がうまく働かなくなり、やがて腎不全になる危険性があります。
腎不全は尿毒症などの全身障害を引き起こすため透析治療を行わなくてはなりません。
その場合、生活に様々な制限がかかるようになり、これまでと同じ生活は送れなくなります。

神経障害の進行は自律神経障害をはじめとする様々な障害を来たします。
特に、足の感覚神経障害のために、足の傷や感染症に気が付かず、知らぬ間に壊疽を引き起こし切断せざるを得なくなった、という例は糖尿病患者では珍しい話ではありません。

糖尿病の検査費用はどれくらい?

糖尿病の検査は存外高額ではありません。
最も有名な糖尿病の判定指標であるヘモグロビンA1cを採血して検査する場合、500円で検査することができます。
国内では国民健康保険の適用となりますので3割負担、つまり150円で検査することが可能であるなど気軽に検査できる項目の一つとして認知されています。

また、血中のインスリン量を測定して糖尿病がI型なのかII型なのかを判定する検査もあります。
自己インスリンがゼロに近ければI型あるいは進行したII型、自己インスリンがある程度分泌されていれば大抵はII型に分類することができます。
この血清インスリン量の検査は一回あたり1100円で行うことができます。
検査は国民健康保険の適用下では330円ですので、こちらも比較的気軽に行える検査でしょう。

近年は自分で血糖値を測定することができる機器が登場しています。
市販されているものには2000円で買えてしまうものから1万円以上の値段が張るものまで存在しています。
手が届くものを購入すれば日々の血糖値をモニタすることができ、糖尿病のコントロールや合併症の進行予防に一役買ってくれるはずです。

さらに、合併症のうち糖尿病網膜症は非侵襲的な検査で進行を判定できるものです。
眼底検査は散瞳薬、という瞳孔を人為的に開いた状態にする薬剤を用いたうえで光を当て、眼底を観察するものです。
短時間で出来る上、傷つけることもない検査であり、非常に簡便な検査ですが同時にダイレクトに網膜の状態を観察できるため現在でも確定診断のために用いられています。
一回の検査料は散瞳薬の価格を加味しても1500円から2000円程度であり、国民健康保険下ではさらに安価に受けることが可能です。