糖尿病は自分には関係ないとか思ってませんか?いまや日本人の糖尿病患者は増えています。原因を知っておけば意識的に予防することもできますよね。検査方法や治療法についても紹介します。生活習慣も乱れ、高血圧気味のあなたこそ知っておくべき情報です。

EDが糖尿病の症状でもある?治療しない患者が多数

糖尿病は広くその名前が知られており、現在では非常にメジャーな疾患のひとつ、として世間に認知されています。
インスリンの作用低下によって高血糖が持続する疾患であり、やがて脳梗塞などの循環障害を引き起こす致命的な疾患ですが、意外に自覚症状に乏しいというのが実情です。
健康診断に赴いた際指摘されて初めて判明することも多く、逆に言えば自覚症状が現れている場合は糖尿病合併症がかなり進行している状態であると言えます。
糖尿病合併症には網膜症、腎症、神経障害がありますが、霧視などの症状が進行しなければ現れない網膜症と比べても神経障害が先んじて自覚症状として現れることが多いです。

神経障害は高血糖の状態が持続するために、末梢血管が糖化されて神経が栄養されなくなるために生じると言われています。
神経繊維には様々な太さのものがありますが、細いものほど障害されやすくなります。
具体的には、足の感覚神経である腓腹神経の末端、あるいは自律神経系の枝です。

糖尿病とEDの関係にはこの自律神経障害が関わっていると言われています。
複数ある枝の一部が糖尿病により障害された場合、中枢からのシグナルが低下し骨盤内の細い自律神経繊維は陰茎を勃起させる機能を果たせなくなります。
そのためEDとなるのです。

しかし、EDは心因性、薬剤性など、糖尿病による症候性のもの以外にも様々な神経機能障害によって成立してしまいます。
単一の原因によってEDの病態が形成されていることは少なく、複数の要因が絡み合って性機能障害を来たしている可能性があるため、安直な自己診断によってEDの経過を観察しておこう、という考え方は変えたほうがいいでしょう。
その背景にある重大な疾患について気が付かないまま経過してしまうことが男性機能以上に人命に関わる話だからです。
EDを実感した場合、あれこれ考える前に羞恥心はあっても、ぐっとこらえて病院を受診することがその後の人生を長く良いものにしていくために重要なことなのです。

羞恥心からEDを治療しようとしない患者が多い

局部の話題、ということもあってか、EDを実感しても実際に治療を受けようとする人は存外少数に留まるようです。
羞恥心のため誰にも言い出せず、バイアグラなどの市販のED治療薬によって治療を行っている場合が少なからずある、といいます。
神経障害に起因する勃起障害の場合、性的興奮を加えても十分に勃起できないこともあります。

何より薬そのものに対する耐性のため、バイアグラの量ばかり増え効果は減弱していく、という悪循環を呈する羽目になることもあります。
バイアグラなどの市販のED治療薬は安価で試しやすいものですが、自分のEDの原因を何なのか知らず使用することは賢明とは言い難いでしょう。

ICI療法という治療があります。
本来、血液でパンパンになることで勃起する陰茎の海綿体に対し、注射器でプロスタグランジン製剤を注入するという治療法です。
神経障害があっても外的に海綿体を満たす器質を補充するため勃起状態を即座に形成することができますし、小さな針を用いますので痛みも特にはありません。

ICI療法は非常に簡単な手順で勃起をさせることが可能である反面、1回の施術に1万円という費用が掛かることがネックです。
1回の性交につき1万円を支払っているのと同義ですので、長期的な費用で見た場合はED治療薬の比ではありませんが、射精後も勃起が持続するなどその維持力には頼もしいものがあります。

確かに、費用は多くかかってしまうものの、ED治療の方法には素晴らしい方法が次々に考案され、実臨床の段階に至っています。
勃起しないことが恥ずかしい、と受診をためらっているのではいつまでも性機能は不全のままですので、思い切って病院を訪ねてみることが大切です。